五山送り火

 

京都のお盆は8月7日から10日にわたり六道珍皇寺の「六道参り」の迎え鐘が鳴り響き、

 

ご先祖の霊「お精霊さん」をお迎えします。

 

 

 

胡瓜と茄子の「精霊馬」を作り、胡瓜に爪楊枝を指した馬で早くお帰りになり、

 

茄子に爪楊枝は牛でのんびりとお戻りになるようにという想いを込めます。

 

8月に入ると醍醐寺や三千院、東大谷の万灯会が行われ、嵐山の精霊流し、五山送り火で「お精霊さん」をお送りし、

 

化野念仏寺の千灯供養と各町内での地蔵盆を催します。

 

 

 

送り火の起源や由来は、平安時代初期に大文字の浄土村にゆかりのある弘法大師が始めたという説と、

 

室町時代中期に足利義政が始めたと云う説があり、京都では弘法大師説が広く信じられているようです。

 

弘法大師説は、平安京に疫病が流行り、都全体を浄化するために護摩焚きを行ったというものです。

 

空海は東寺から御所を護摩壇に見立て、銀閣寺側の「右大文字」は胎蔵界の大日如来、金閣寺側の「左大文字」は金剛界の大日如来としました。

 

 

 

足利説は、貴族から武士へと勢力が移っていく鎌倉室町時代の戦乱の破壊力は凄まじく、

 

応仁の乱では京都のほとんどが焦土となった歴史があるからでしょうか。

 

大文字山の麓に足利家ゆかりの銀閣寺があり、大文字の送り火の正面は旧室町幕府跡に向いているからとも云われています。

 

日本人にとってお先祖さま共々亡くなった先達は、皆仏様であり小さな神様ですね、そのお帰りになった霊を親しく法要する、

 

お盆という極めて日本人的な伝統的風習が、各家庭で簡略化されてるとはいえ、京都はまだ様々な形で残っています。

 

 

 

此処北白川は、如意ヶ嶽(大文字山)が聳え、瓜生山の麓の山ノ元町からは大文字が目前です、

 

松明を掲げて順々に点火されていく様子や、松明の火が爆ぜる様子まで見て取れます。

 

地元では点火が完了すると、大きな朱杯に大文字の送り火を映して回し飲み、無病息災を祈ります。

 

 

 

今年も8月16日夕方五時より、旬眞庵恒例の「送り火の会席」を催します。

 

お一人様でもご参加いただけますので、お気軽にお立ち寄りください。